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1Q75

こんにちは漆畑です。

先週は買い付け週間でして、国内外ブランドの新作の仕入れに行ってきました。 

 

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日本が誇る眼鏡ブランド『フォーナインズ』の総本山である成城オフィス

 

 こういう展示会の際には、普段交流できない人たちとコミュニケーションがとれるというのが何よりうれしいのです。

 

今回は買い付け以外に、プレスの立場としてワールドフォトプレスの眼鏡専門誌モードオプティーク編集長からお誘いを受け、1975年生まれによる眼鏡業界の今と未来をテーマにした座談会に出席してきました。今、私たち世代のオプティシャンやデザイナーや編集者がそれぞれの現場で中核を担っていて、そこから見える眼鏡の今と未来…、メディア、デザイナー、ショップ、ディストリビューターそれぞれの立場からさまざまな意見が交錯し、深夜を越えて白熱したのでした。正式な場での討論にあきたらず、どん底という名の居酒屋に場所をうつして延々と…。

 

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座談会は多彩なカテゴリーで2500冊以上の本が並ぶ、新宿の『ブルックリン・パーラー』にて

 

モードオプティーク以外にも来月からEN’S EX眼鏡Beginなど眼鏡を特集している雑誌が多数発売されますので眼鏡の今とこれからが気になる方はご覧になってみてください。

 

さて、肝心の新作がどうだったのかというと…。長くトレンドとして続いているトラッドスタイル、原点回帰な風潮、さらにそこを掘り下げていったあげくのヴィンテージ世界からの最終回答、それを受けるわれわれ世代が得意なカルチャーのミックスを経て新しいイメージ構築へとつながる兆しを見せていました。たしかに何かが蠢いていました。*うごめくって…すごい漢字ですね。春に虫が地中に…うじゃうじゃ。

 

フィリップ・リムアルマミカデザインの今村さんなどはその先端にいるように感じましたし、経験、実績ともにもはやニュージェネレーションとは呼べなくなってきているYELLOWS PUSの山岸稔明さんspec espaceの山岸誉さんのコレクションにも現代に生きている自分たちが成すべきことへの模索を感じました。

 

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YELLOWS PLUS、spec espaceが参加していたLight Box Studio Aoyama。この会場の空気感良かったです。

 

トラッド傾向が続いているとはいうものの、プラスチックフレームにおけるこのスタイルの完結を見た気がしたのは、大御所と呼ばれるブランドがその要素を進化という形で完成させるようなものを提示していたからです。アランミクリ999.9の新作がこの傾向を意識したということは、すなわちマス化したということなのです。天地幅が広いプラスチックはこれから年齢性別を超えて受け入れられていくでしょう。

 

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トラッド時代の成熟を感じさせた999.9の新作NPMシリーズ

 

アパレルファッション的トラッドとは別に、それぞれのブランドの原点に帰るという傾向も見られます。このマーケットの歴史は浅いとはいえ、15~20年近く続くブランドになると“あのころ”を振り返りたくなるのでしょうか、過去のモデルを掘り起こしてアレンジしたものが懐かしかったり、今だから新鮮とも思えたのでした。そして自分もこの業界に長くいるんだなぁと少しおセンチになったり。

 

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これぞアンバレといえる初期Aファミリーを彷彿とさせるフリーハンド感のある新作。

 

というわけで、これからもまだトラッドは続いていくのかなと感じた今期でした。そんな中でも今後はマテリアルの変化に注目してください。成熟したプラスチックからメタルへ。

 

そうだ村上春樹さんの1Q84新作出ましたね。読まなきゃと思いつつ原点回帰して『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』と、たてつづけに原点作品を読み漁ってしまうのでした。このころの村上さんの作品が今のファッション気分にとっても合うのです。

 

1Q75年生まれの漆畑でした。

 

(decora KOBE店長 漆畑)

日時: 2010年4月21日 13:23
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