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生きる力

この度の震災により、被災された方、お亡くなりになられた方に心よりお見舞いお悔やみ申し上げます。1日も早く安息の日が訪れることを願ってやみません。

デコラ神戸の漆畑です。

先日私は大阪千里にある万博記念公園にいってきました。岡本太郎生誕100年ドラマにいささか触発されたわけでもありますが、メインは太陽の塔よりもむしろ万博跡地にある国立民俗学博物館、通称“みんぱく”でした。

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世界各地の風俗や習慣、伝統などが圧巻のボリュームで学習できる素晴らしい施設です。特別展では初代館長である民族学者ウメサオタダオ展が開催され、旺盛な民族探求活動を紹介していました。

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本館に入ると世界各地の風俗文化がビデオ閲覧できるコーナーがあり、私はオセアニアのある民族の“腰巻き”に関する風習をまとめた15分ばかりの映像に目を止めました。

その民族の男性はフンドシ、女性は腰巻きのみを身につけており、とくに女性の腰巻きは唯一の身だしなみ衣類として特別視されています。その地域のヒエラルキーのトップ部族への貢ぎ物としても珍重されていて、女性は初潮を迎えた証に新しい腰巻きを身につけるため自ら手作りします。バナナの木の皮を剥ぎ取り、さらに剥いだ皮を裂きイカのように細かくしたあと、繊維だけを残すよう貝殻を使って樹脂を丹念に濾していきます。そうして繊維だけになったものを染め上げ機織りしていく手作業の工程を見るにつけ、なんと私たちは文明の利器に囲まれて生きていることかと思ったのでした。その他にも原始の生活を思い起こさせるバイタリティー溢れる人々の営みを見て、現代人は生きるための力強さを便利さと引き換えに失っているように感じました。

復興までの道のりは遠く険しいものだと思います。幸い災害を免れた私たちは被災された方の気持ちを想い、できることをするしかありません。同時にこのような未曾有の大災害に直面し、日々失っている“生きる力”を回復していくことも考えていかなければと思ったのでした。

眼鏡は産業となってたった何十年という文化しかない工業製品です。しかし生活に絶対必要な医療器具的側面を持っています。眼鏡は眼そのものなのですから。その価値もひとそれぞれ、安いものがいい、丈夫なものがいい、ファッショナブルなものがいい…そのような選択も日々の安心した暮らしに基づいているということを実感します。

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(decora KOBE店長 漆畑)

日時: 2011年3月29日 11:14
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