2010 Paris silmo REPORT
デコラ神戸の漆畑です。
今年もパリの空は青くて、ときにどんよりそして広かった…。
9/22から開催された世界的アイウェア展示会silmo展、例年と違って今年はCDG(シャルル・ド・ゴール)空港付近のエキシビジョンセンターで開催されました。
旅の記録をダイジェストでお送りいたします。
↑左)展示会場エキシビジョンセンター 右)宿泊先ホテルより
トレンドの話はさておきたいのですが、一応さらっと。ビンテージ風のトラッドプラスチックブームはいつまで続くのか?!との想いを胸に初日は会場をぐるんぐるんと徘徊します。私たちがメインで物色するデザイナーたちが集まるホールだけではなく、ナショナルブランドやディスカウンターのホールも見るのです。世界のトレンド傾向が大体これでわかります。
まだ続いています…トラッド。カルティエのコレクションをちらっと見たとき、そう実感しました。世界のセレブリティを相手にしているブランドがこの路線なのですから。トムフォードを皮切りにトラッドスタイル眼鏡のラグジュアリーブランドへの浸透が完結したと。これは日本のファッション誌のスタイリングをみてもわかりますよね。
今なおトラッドには勢いがあります。カトラー&グロス、オリバーゴールドスミスを筆頭に我も続けとそれはもうてんやわんや…ウェリントン、ボストン、ラウンドにフォックスと。そうなってくると不思議と王道ブランドがやっぱりいいなとなってしまうのです。
↑王道OG(オリバーゴールドスミス))の次回作プロト。三代目OG私物のクラシックメタルが見つかったらしく、現在復刻中のOG新作プロト。プロトを見るかぎり大いに期待を抱かせるモデル。ネクスト筆頭はクラシックメタルだ!
しかし、そんな中でも独自のクリエーションを見せていたのはマイキータ、アンバレンタインなどのいわば会場の長(オサ)的ブランドでした。彼らはトレンドを意識しつつも飽きているのです。もうやったと。次の何かを生み出そうとしています。
マイキータなんかおもしろいですよ。まだ先の話ですがMYLON(マイロン)という独自のナイロン系樹脂を使ったコレクションに着手していました。
↑左)ブースデザインにもセンスが光るマイキータブース 右)マイロン使用モデル
大人が掛けるにはいささか破天荒すぎる非現実的なデザインですが、お遊びしながら素材の可能性を試すのが感度の高い彼らのやり方です。ものづくりへのこういう距離感っていいなと思います。良い意味での不真面目さがあるのです。仕入れるようなモデルではないですが…
買い付けだけが仕事ではなく、同じタイミングで催される各ブランドのパーティーなどにも参加し、交流を深めるのも大切なミッションであります。
↑アンバレのレセプションパーティーが行われたマレのショップ。
これはアンバレンタインのマレのショップです。ショーケースにボソッと置いてある以外ほとんど眼鏡はディスプレイされていません。お客様との会話というコミュニケーションによって理想的な眼鏡をコーディネートするショップスタッフとの信頼関係によって成り立っている名店です。私たちデコラもこのスタイルをリスペクトしています。お店の方に話をきくと、量販店のようにたくさん眼鏡が並べられているとどれが自分に合うのかカスタマーが混乱するとおっしゃっていました。彼らにとってはスタイリッシュかつ合理的な方法でもあるようです。
↑ライツの個展&パーティー会場であったマレのスタジオ。BGMに時おり日本のラップが…。
これはREIZ(ライツ)のパリ個展です。彼らは世界観構築のため、あえて集合ブースには参加していませんでした。路地の中のスタジオを借りて個展を開催し、バイイングしている真横でモデルたちが新作眼鏡を着飾りパシャパシャと撮影しているのです。今期のライツいいです、とても。初のメタルコンビを発表していました。世界限定50セットのサングラスです。しっかり押えてきました。メチャクチャかっこいいです。(残念ながら撮影NG!画像ありません)
新しいレギュラーコレクションとして「LOVERY STREAMS」というシリーズがはじまります。わびさびのあるピュアな色、繊細な造詣、彼らの才能が爆発していました。まるで美しい川を流れるそよ風のようなコレクションです。とくに女性におすすめ。
↑REIZ新作シリーズ「LOVERY STREAMS」。デザイナーのヨハンとフランツは本当にナイスガイ。
それから我らが日本人デザイナーも躍進していました。
YELLOWS PLUSは海外での認知度も高く、イギリス、フランス、ドイツなどヨーロッパにも多くのカスタマーがいます。日本のきめ細やかな仕事と美しいカタチへのこだわりが評価されています。spec espaceは今回シルモデビューを果たし、ヨーロッパのバイヤーが興味深そうにブースを訪れていました。
↑左)中央のスーツ姿がYELLOWS PLUSの山岸稔明氏 右)spec espace率いる山岸誉氏
いろいろ向こうでスナップを撮ってきたのですが、その中でもとくに記憶に残った方がこの方…アンバレンタインの敏腕クリエイターのソフィー女史!
↑さりげなくデザインされたシャツとデニムをシンプルに装っています。みごとな脱力感、こなれ感。男でもなかなか出せないです…このナチュラルな洒落っ気。感性を刺激されたのでした。
デコラからこのような素敵な女性をどんどん輩出したいですね。
とくに今回の買い付けでは女性の眼鏡を強化してきました。
新作楽しみにお待ち下さい。
(decora KOBE 店長 漆畑)
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